第2章 「小目からの構えを荒らす手筋」より内容の一部をご紹介します。
小ゲイマジマリを荒らす
【黒番】第4局 テーマ図 左上の攻防
と攻めてきた局面です。この後、黒はどう打つのがよいでしょうか?
手順図1 穏やかな進行
左下黒5のカカリから下辺白18まで、基本定石の進行です。右上も白24以下黒35まで、定石の進行となりました。上辺白36は好点のツメといえます。
手順図2 下辺白60は急がない
右下白44に黒45から47は甘い打ち方。47では48が要点でした。下辺白60は急がない手。左辺白aと守るべきでした。左上黒67のツケは有力な手段といえます。
テーマ局面・失敗図(黒1下ハネ)
黒1の下ハネは疑問の一手です。白2のヒキがぴったり。黒3に白4のトビが好手になり、黒のサバキが難しくなってしまいます。
【正解】ハサミツケから荒らす
黒1のハサミツケが鋭い一手です。ここから白のシマリを荒らす作戦といえます。
【正解図】先手で荒らして黒十分
黒1に白2の受けなら、黒3から5と隅に打つのが好手。白6、8には黒9で隅を先手で荒らした形。この図は黒十分すぎる結果です。
【正解変化図1】左辺で治まって黒成功
黒1から5に白6の切りなら黒7のカカエ。白8、10と隅の黒二子は取られますが、黒11以下15と左辺で治まって黒成功の変化です。
【正解変化図2】黒5の押しが好手
黒1に白2なら黒3。白4に対して黒5の押しが好手です。白6には黒7から9のツケが名調子。白10に黒11と構えて黒満足です。
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