第6章 すぐ使える二間ビラキの攻め方
【黒番】第3局テーマ図1 余裕を与えない攻め方は?
とツメた手は急場を逃しています。ここで黒は、右辺の白を攻めて主導権を握りたいところ。どこから打つのがよいでしょうか。
手順図(黒15のツメは好点)
白12の二間ビラキは、こう打ちたいところ。白14は別法がありました。黒15は好点のツメです。白22は隅の地にカラい手ですが、28のツメは時期尚早でした。
【参考1】1図(白1には黒2のツケが有力)
手順図白12で白1とスベると、黒2のツケが有力です。白3から黒14までが一つの形ですが、黒に右辺と下辺の両方を打たれるので、白好まぬ進行といえます。
【参考2】2図(白1から3のヒラキも有力)
手順図白14では、白1とハネる手も有力です。黒2と換わってから白3とヒラく要領。黒aのツメを防ぐ足早な打ち方で、この図も一局です。
【参考3】3図(白1の手入れがおすすめ)
手順図白28では、白1と右辺を補強しておくのがおすすめです。弱い石を作らないのが大切。黒2には白3とオサエ、ゆっくりとした互角の布石です。
【失敗】4図(黒1は追及不足の攻め)
黒1のケイマから攻めるのは追及不足です。白2から6と頭を出されると、それほど攻めが利きません。黒の厚みもの石が控えているのであまり働かず、黒不十分の進行です。
【正解】5図(黒1のボウシから攻める)
黒1のボウシから攻めるのが急所。上から厳しく圧迫する要領です。白2とハザマを出て来れば、黒3と「自分の弱い方から打つ」のが攻めの法則です。白4の押しには…
【続き?@】6図(黒5、7で好調な攻め)
続いて、黒1のヒキが形。白に調子を与えない好手です。白2、4には、黒5から7とノビきるのが冷静で、好調な攻めが続きます。白8の押しに…
【続き?A】7図(黒3のモタレ攻めがぴったり)
続いて、黒1のフクラミが急所。白2に対して黒3のモタレ攻めがぴったりです。白4の受けに、黒5、7と白の出口を止めることができます。白8とこちらから出て来れば…
【続き?B】8図(黒1から3と補強する)
続いて、黒1のノゾキから3と中央を補強するのが攻守を兼ねた手。白4に黒5と、調子で守れるのも攻めの効果です。まだ右辺の白への攻めが狙えるので、黒好調の進行といえます。
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