第三章 布石、この一手何目? 第3題 <追撃か挟撃か>
テーマ図(黒番)
テーマ図(黒番) とケイマしたところです。黒はAと挟撃するか、Bと大上段に構えるか、黒Cと追撃するか、どれが正着でしょうか?
経過譜(足早な作戦)
経過譜(足早な作戦) 黒5のカカリから7とオサエ、黒9のカカリ一本を打って11とカケツいだのは足早な作戦です。ここで白12、14と厳しく打ってきました。黒15のコスミは力を貯めた好手です。白16に黒の対応は?
1図(実のない手)
1図(実のない手) 黒1(B)のボウシは実のない手で、白2のヒラキが絶好になります。続いて黒3のシマリが相場ですが白4のヒラキが好点になり、黒不十分の進行です。
2図(厳しいが今一つ)
2図(厳しいが今一つ) 黒1(A)の挟撃は通常厳しいのですが、この局面では次点の場所になります。白2に黒3のトビが省けないので、やはり白4のヒラキが絶好点。右辺白に好形を与えてしまい黒今一つです。
3図(天王山の追撃)
3図(天王山の追撃) 黒1(C)のハサミが天王山の追撃になります。まず、この手の目数を考えてみましょう。 黒1によって右辺に10目の地が見込まれ、逆に白aと打たれると白地が10目ほどできるので、黒1は出入り20目強の手です。しかも白を攻める楽しみもあるので黒1は絶対に逃せぬ場所なのです。白2には黒3の二間トビが軽快。白4のときに…
4図(黒好調の局面)
4図(黒好調の局面)
前図に続いて、黒1のボウシが好点。黒を補強しながら右辺白を攻める一石二鳥の手です。白2の進出は仕方ありません。そこで黒3の左下ケイマに回り、黒好調の局面といえます。
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