第二章 実戦の中の手筋 第4題 <突破のテクニック>
テーマ図 白番
テーマ図(白番) とツケて封鎖を目指したところです。ここを突破しないと白は苦しいことになりますが、A、B、Cのどこから打つのがよいでしょうか?
経過譜(大場に先行)
経過譜(大場に先行) 黒1、3と二つの高目に打ちました。白6の一間バサミから黒9とハサミ返し、以下白20のヒラキまでは定石です。白22のカカリに黒23とケイマしました。ここで白24と大場に先行したのはよい判断です。
1図(弱くする)
1図(弱くする) 手順図白24で白1のツケはよくありません。黒2に白3とヒクことになりますが黒4のカケツギまで、下辺の白を弱くしてしまいます。
2図(戦えない)
2図(戦えない) 白1(B)のブツカリから3と切るのは無理筋です。黒4のブツカリが手強い受けで、白5に黒6と打たれてしまいます。こうなると白は下辺で眼を作らなければならず、不満の図です。
3図(変化される)
3図(変化される) 白1(A)のハネ出しから3とアテて進出を図るのも疑問で、黒4のアテ返しで変化されます。白5と抜くことはできますが黒6から8まで、こうなると下辺の白を取られてしまい失敗です。
4図(ハネ込みが好手)
4図(ハネ込みが好手)
この形は白1(C)のハネ込みが強手で正着になります。黒2の切りに白3のブツカリが手順。黒4に白5とノビる要領です。なお、黒4で5の抜きなら、白は4に出てはっきり有利となります。黒6、8に白9とオサエ、黒10の切りに…
5図(白十分打てる)
5図(白十分打てる)
前図に続いて、白1と逃げる一手です。黒2、4に白5から9までと打ちます。この結果、下辺は生き生きの形になりそう。難しい戦いになりますが、白十分打てる進行といえます。
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