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|  | 一風変わった布石ですが、それなりに工夫やヨミが伺えます。黒5・黒9・白12あたりに、さしあたり注目してください。 | ||
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|  | 黒1シマリを、aまでのばしたと考えればよいのです。 | |
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|  | あるいは黒1、3という常用の布石と比較してもよいでしょう。黒1、白2を省いて、単に黒3とヒラいたのが実戦です。 | |
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|  | もし白1と受けてくれるなら、そこで黒2、白3を決めようというのです。また、1譜黒9、白10を換わって、黒11としたのにも考えがありました。 | |
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|  | 1譜白12で白1なら、黒2と三々に入るつもり。白3以下は  がたるんでいて、またモヨウの上では黒aの肩がピッタリの消しになります。これは白不満の図といえます。 | |
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|  | 白3の方をオサエる定石を選んだとしても、白はあまりうれしい図とはいえません。そこで実戦白12の大ゲイマは、工夫の手でした。 | |
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|  | 白1なら左上隅を手堅く打っています。しかし実戦はやがて、黒aが来るのを予想して、大ゲイマに寄せて打ったのです。 | |
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