第2章 モヨウの方向と活用 <第7題 モヨウの要点>
第7題(白番)
第7題(白番) とモヨウ拡大。さしあたり白モヨウの消長がテーマになる局面でしょう。これをふくらませたいとすれば、モヨウの要点が目につくはずです。 
第1譜(中盤のこの一手)
第1譜(中盤のこの一手) 次の一手は白1のケイマで、白モヨウを広げながら黒モヨウを制限する中盤の要点です。ここ以外にめぼしい場所は見あたりません。
経過図 1〜47
経過図 1〜47 右下黒33から35のツケは、白モヨウの中でのサバキです。黒39のノビ込みは強い態度で、隅にフリカワリました。黒47までほぼ互角の進行です。
1図(あとがない)
1図(あとがない) モヨウの要点といえば、白1のボウシも目につくところ。しかし黒2と受けられて、あとの手がないのです。白3は黒4、白4は黒3で進出、いずれも白つながりません。
2図(つまらない)
2図(つまらない) 白1、3と切り込む常形も、この場合つまらない。いくら打っても下の白の一団は重複形(コリ形)だからです。
3図(急所)
3図(急所)
ちなみに黒から打つとすれば、黒1が急所。白は黒にヒイていて、これ以上出る手がありません。黒1に白なら利かしです。
4図(無理筋)
4図(無理筋)
1譜の白5で白1と遮るのは、黒2、4。黒のキリがあるので、白bにヒイていなければなりません。白3で4のキリは、黒で 二子が切りはなされます。
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