第2章 攻めの急所と手筋 <第6題 出ギリをねらって>
第6題(黒番)
第6題(黒番) 中央の攻防で、とトビ出しました。
黒には一つの有力な狙いがあります。それはどこでしょうか。ヒントは相手の欠陥をにらんで打ちます。
経過図1〜54  
経過図1〜54  26ツグ1926ツグ(19) 黒39まで珍しいワカレで、実利と厚みの対抗です。しかし白地は30目ぐらい。ぶっ通しの黒のカベがまさっています。黒43、45では別の打ち方も考えられました。
1図(かぶせる戦法)
1図(かぶせる戦法) 黒43での別法。黒1、3とかぶせて打つ作戦も面白かったでしょう。白8と再びワリ打ちには、これにも黒9から11とかぶせます。攻撃的な中央重視戦法です。
2図(止める)
2図(止める) 黒45の別法。黒1と中を止めているのも、立派な打ち方でした。カベが 大きな地にならないとも限りません。
3図(戦い)
3図(戦い) 経過図白48のツケに黒1とハネ出せば戦い。カベの近くでの戦いですが、あたりが薄くて黒が有利とはいえません。経過図の黒49から53の方が本格的でしょう。
正解図(黒1から3が形)
正解図(黒1から3が形)
黒1のコスミツケから持って行って、3と隅を固めました。このコスミツケ、立ちの手順は、実戦で応用が利きます。このように身を固めながら、Aの出ギリをねらっているのです。このねらい筋に鈍感であってはいけません。
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