第1章「定石外れをとがめる手筋」より内容の一部をご紹介します。
捨石で連絡を狙う
【黒番】第4局 テーマ図 左辺の攻防
と切ってきた局面です。アタリをつないでよいものでしょうか?
手順図 左辺白20〜24は定石外れ
下辺黒9の守りは堅すぎで、右辺黒aと白の二間ビラキに迫るべきでした。白10のヒラキが好点。左辺黒17のカケに、白20〜24は定石外れで、ムリな打ち方といえます。
白26の手直し図(白1のマガリが要所)
手順図白20では、白1とマガるのが正しい定石です。黒2に白3から5のトビまで、ゆっくりとした局面となります。
テーマ局面・失敗図(黒1ツギ)
黒1のツギは白の注文です。白2のカカエが成立。黒3、5に白6の受けまで、こうなると根拠のない一団ができ、黒不十分といえます。
【正解】オサエ込んでとがめる
黒1のオサエ込みが白をとがめる、うまい返し技です。一子を捨石として活用する作戦です。
【正解図】黒3の連絡がぴったり
黒1に白2と抜いたとき、黒3の連絡がぴったりです。白4の反撃には黒5とノビる形。白6と押してきたときに…
【正解図続】黒好調の進行
前図に続いて、黒1から3と好形にノビます。黒aなどが狙いになり、白が薄い姿になりました。白4に黒5が好所の受けで黒好調です。
正解変化図
黒1に白2の抵抗なら黒3のツギが必然。白4以下8の切りに対して…
正解変化図続
前図に続いて、黒1から5と白の構えを破り黒成功といえます。
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