打ち込み、治まりの要領 第9局 <荒らしの急所>
テーマ図(黒番)
テーマ図(黒番) とオサえた局面です。
次の黒の一手をA〜Cから選んでください。
手順図(上辺を盛り上げる)
手順図(上辺を盛り上げる) タスキ型の布石。白10に黒11と打ちましたが、別法もありました。白16のとき、黒17のカケツギは穏やかな選択といえます。
〈黒11・黒17に参考図〉
参考図1(押しも有力)
参考図1(押しも有力) 手順図黒11では、黒1の押しも有力です。白2にハネには黒3から5と切るのが手順。白6に黒7から9のカケツギで形を整えるのが定石で、黒は左辺の幅で勝負する打ち方です。
参考図2(攻めを狙う)
参考図2(攻めを狙う) 手順図黒17では、黒1とトブ打ち方もあります。白2から4の受けに、黒5と上から圧迫する要領。白6に黒7とツメて白への攻めを狙い、この進行も一局です。
失敗図C 5点(止められて窮屈)
失敗図C 5点(止められて窮屈) 黒1と下辺に打ち込むのはよくありません。白2のコスミで止められて窮屈な姿です。黒3から5、7と打つ形ですが、白8とヒカれると活きるのが難しく、黒苦しい図です。
失敗図B 7点(踏み込み不足)
失敗図B 7点(踏み込み不足)
上辺に目を向けたのはよいのですが、黒1と上から消すのは踏み込み不足です。白2の受けがピッタリとなります。黒3、5と打つ相場ですが、白6と右辺に入られて黒不十分です。
正解図A 10点(深く打ち込む)
正解図A 10点(深く打ち込む)
上辺白の幅が広いので、黒1と深く打ち込む所。△の構えの弱点をつく一手です。白2には黒3とスベります。白4に黒5が簡明。白6の攻めに黒7と受け、黒の荒らしは成功です。
正解変化図(トビで軽く進出)
正解変化図(トビで軽く進出) 黒1に白2と根拠を奪って来れば、黒3のトビで軽く進出する形。白4には黒5で頭を出すのは容易です。こうなるとサバキに苦労することはなく、黒十分打てる進行といえます。
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