厳しい攻めの方法 第7局<逃がせぬ場所>
テーマ図(黒番)
とツイだ局面です。次の黒の一手をA〜Cから選んでください。
手順図(攻めの好手)
黒9はミニ中国流を意識したハサミです。白24に黒25の攻めは好手。白26の押しは自然な手ですが有力な別法がありました。
〈黒19・白26に参考図〉
参考図1(模様に芯を入れる)
手順図黒19では、黒1と模様に芯を入れるのもありました。白2のナラビは相場で、黒3と手を戻すことになります。この図もミニ中国流布石を生かした有力な作戦といえます。
参考図2(素早く安定する)
手順図白26では、白1のツケがなかなかの手でした。黒2、4と受けるぐらいなので、白5と二間にヒラくことができます。素早く安定できるので、手順図白aの押しより堅実です。
失敗図A 5点(急所を逃す)
黒1は急所を逃しており、白2とハネられます。黒3とオサエても、白4の切りから6と黒一子を抜かれると白に治まられてしまい黒面白くありません。
失敗図B 5点(ツギは消極的)

黒1のツギは消極的で、やはり白2が急所になります。黒3に白4のとき黒5と逃げても好結果は期待できません。白6以下10まで、黒模様の中で大威張りでサバかれてしまいます。
正解図C 10点(攻めの急所)

黒1のサガリが攻めの急所で、白の根拠を奪う要領といえます。白2のトビには黒3のツギが本手。白4に黒5と、ミニ中国流の構えを盛り上げながら白を攻めて黒好調です。
正解変化図(真正面から戦う)
黒1に白2と切ってくれば、黒の勢力圏なので黒3と真正面から戦います。白4に黒5、7と隅を補強しておけば、白は弱い石を二つ抱えているので黒断然有利な戦いです。
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