「序盤の作戦」というタイトルから、難解な打ち方なのではないかと心配されている方がおられましたらご安心ください。
本書で解説している打ち方は基本的な手段が中心です。ただ、その手段の運用法をほんの少々工夫するだけですから、有段の方はもちろん、級位者の方もやさしく理解できてすぐ実戦で活用できます。
本書は全6章の構成になっています。前半の3章は味方が打ちやすい形に誘導する作戦です。実戦ですぐできる形ばかりですから、お読みになればなるほどと、ご納得いただけるでしょう。後半の3章は相手の意図を妨げる作戦をご説明します。お相手に打たれるといつもうまくやられてしまうという、アマが苦手とする形を取り上げてその対策をお教えします。
なお、従来通り各章の解説の後には練習問題をつけました。講座のテーマの変化形が問題となっています。解けば応用力がつきますので挑戦してください。
(本書の「はしがき」より抜粋)